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■キシコール
呪われた力で汚染されてしまったキシコールの森。ここでは昔、ハイ・キープの砦を巡って、エルフとイノルーク教徒たちによって激しい戦いが繰り広げられた。ハイ・キープの地下から発見された強力な魔石「Nargal's
Stone」を狙ったダークエルフたちが、ハイ・キープ砦を襲撃したのである。
当時ハイキープはエルフたちの砦であり、エルフの騎士Galeathと王女Firiona率いるエルフの軍勢は懸命にこれを防いだ。魔石はダークエルフたちの手に落ちてしまったものの、ついにFirionaは一騎打ちの末、ダークエルフを率いていた"憎悪の化身”Lanysを追い詰めた。
同じくハイキープ襲撃の指揮をとっていたLanysの育ての親、闇騎士LaarthikはLanysの危機を知り、恐ろしい決断を下す。それは奪い取った魔石の強大な力を使い、彼らの神である“憎悪の王子”イノルークを召還するというものである。
ついにLaarthikはその力を解放した。戦場となった森には、負の魔力が満ち溢れ、ついに“憎悪の王子”イノルークはノーラスにその姿を現した。その強大な魔力は、敵味方なく混沌の渦に引き込みはじめる。森を覆い尽くす恐怖と混乱。悲鳴と怒号が飛び交う中、イノルークはLaarthikの願いをかなえにLanysの前に現れた。しかし、イノルークはLanysを抱えあげると、なんとLanysを彼の支配する“憎悪の界”へ連れ去ってしまったのである。
戦場となった森には多くの死と恐怖が蔓延した。もう以前の森の面影は残っていない。イノルークの残した強大な魔力によって、死者たちの霊や、魂のない死体がさまよう呪われた森へと変貌をとげたのである。
このイノルークの召還で、闇騎士Laarthikは負の魔力に引き込まれ命を落とした。Lanysもイノルークに連れ去られてしまい、ダークエルフの軍は崩壊してしまった。一方、エルフの騎士Galeathは深手をおったものの一命はとりとめ、王女Fiorinaと生き残ったエルフたちはこの忌まわしい森を放棄してしまう。
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『キシコール』を書くに当たって
キシコールの森の歴史については、オフィシャルなストーリーを元にしたつもりです。が、若干脚色していたりします。誤解してたりするかもしれませんが、その辺大目に見てください・・・。
このパートを書くにあたって、『歌う羊飼い』さんのEQ辞書を参考にさせていただきました。EQを楽しむ上で、とてもオススメのサイトです。
2003/5/12追記
『ドラゴンへの道』さんのEQ Tips!>俺様的月面旅行ガイド>「Bloody Kithicor」に正式なストーリーが掲載されています。やっぱりオイラは誤解してますね。はずかし〜。 |
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しかしエルフたちは完全にこの森を捨て去ったわけではない。ごく少数のレンジャーたちが、この森の呪われた宿命を断ち切ろうとしている。それがウッドエルフのキシコールが率いるレンジャーたちである。

■キシコールの森にあるレンジャー・ギルド
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■追跡
草原の緑は夜の闇に包まれ、その色を失っていく。雨の多いカラナの湿った草の上を、2つの影が駆ける。もし農夫がみかけたとしても、人だとは思わなかっただろう。それほどこの影の動きは、素早いものであった。
『こちらで間違いなさそうですね。』
歩を緩めた一つの影が話しかけた。月の明かりに照らされた姿は、緑の鎧を身にまとう女性であった。動きやすそうな造りの鎧で、各所に施された流麗な装飾から、エルフの手によるものだということが一目で分かる。兜には込み入った装飾のエルフ文字で
“Manoon”と記されている。このウッド・エルフの名前である。
『うん。足跡もずいぶんはっきりしてきてる。そんなに遠くないよ。』
話しかけられた影はそう言うと立ち止まり、草の上に残る何かの痕跡を熱心に調べた。背丈は女性の半分ほどしかないが、声は成人した男性のそれだ。ハーフリングと呼ばれる種族である。
狼の精霊の力を借り、草原を疾走していたこのレンジャー二人は、キシコールのギルドから密命を受けていた。キシコールの森を侵している闇の勢力が、重要な戦略書類を運んでいるとの情報が入ったのだ。二人のレンジャーはこの書類を運ぶグールの伝令を追いかけて、このカラナの平原までやってきた。彼らの任務はこの書類を奪取することである。
『急ぎましょう、ペリック。』
Manoonに促され、二人は再び痕跡をたどり、道を急いだ。
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【Manoon】
ウッド・エルフのレンジャー。キシコールのギルドからの命令で、ペリックと共にグールの伝令を追いかけている。 |
■グールとの戦い
夜目の利く二人のレンジャーの目に、遠くを走る黒い肌の禍々しい生き物の背中が見えてきた。普通では考えられないスピードで駆けている。
“間違いない!”
二人は互いに目と手振りで示し合わせた。Manoonは走りながら、背中の矢筒に手を伸ばす。彼女の腕前なら、この距離でも間違いなく的を射抜くであろう。Manoonが立ち止まり矢を番える間、ペリックはゼン爺からの贈り物である2本の剣の束を握り、さらにグールの伝令に近づいた。とにかく早くとめなければ。
Manoonはグールの足めがけて、矢を放った。矢は正確にグールの足に向かっている。しかし、太ももに刺さとろうかという瞬間、かすかな閃光が走ったかと思うと、矢はグールの肌からはじかれた!この世ならざるものは明らかに、何かの力に護られている。この攻撃で二人の追跡に気づいたグールは、振り返ると牙をむき出し威嚇した。
『やはり、普通の武器は通じないか!』
2本の魔法の剣を手にしたペリックは、間髪いれずグールに切りかかった。その次の瞬間、グールの大きく振り上げられた腕は、小さなハーフリングの右腕の付け根をしたたかに打ちつけた。一瞬息がつまり意識の遠のくのを感じたペリックは、己の未熟さを呪った。伝令を見つけ出した興奮に冷静さを失い、あまりにも不用意に近づきすぎた。
『だめだ。このままでは勝てない。』
本能的にそう悟ったペリックに、容赦なくグールは次の攻撃を加える。愛剣ブラックエンドでなんとか受け流したものの、圧倒的な筋力の違いは剣さばきだけではしのげそうにない。なんとか攻撃の隙をついて、ブラックエンドがグールに一撃を加える。確かに魔法の剣はグールに傷を負わせられるが、力の差は圧倒的だ。
『ペリック、そこから離れて!』
そう叫ぶとManoonは精霊たちの言葉で、大地に語りかけた。少し間があったかと思うと、ペリックたちの足元でかすかな振動が起こった。とっさに事態を悟ったペリックは、その場から飛びのく。
追いかけようとグールが向きを変えた瞬間、地面を割って飛び出した植物の根が、信じられないスピードでグールの足に巻きつき始めた。大量の根はグールの腰のあたりまで巻きつくと、強い力で締めつける。さらにManoonは流れるような旋律で、次の呪文を唱えはじめていた。詠唱が終わると、突然グールの体を炎が包んだ。その禍々しい皮膚は焼かれ、あたりに異臭が漂う。
Manonnのとっさの機転で、形勢は逆転した。明らかにグールは弱っている。ペリックは体勢を立て直すと、ヴェリウムの長剣を打ち据えた。剣はヒュウっという小さな音をたて、左手でかすかに振動する。それに呼応してペリックは左手に精神を集中させた。剣の唸りは次の瞬間、大きな空気の渦を巻き起こした。その渦に含まれた魔法によって作り出された金属片がグールの肌を切りつける。
『グワアァアァア』
グールは苦悶の表情を浮かべ、悲鳴のような奇声を上げた。気を取り直したペリックは両手の剣で、次々振り下ろされる大きな腕を受け流し、グールの注意をひきつける。しかし、追い詰められたグールの打撃は、さらに強烈だ。
一分ほど経ったであろうか。ペリックに向かって爪を突き立てた瞬間、唐突にグールの顔から表情が消えさった。そして、どっとペリックのほうに向かって崩れ落ちる。背後から忍び寄ったManoonの一太刀が、この戦いに終止符を打ったのだ。
ペリックは倒れたグールの肩から提げられた金属製の筒を手に取ると、蓋を開け中身を取り出した。中には丸められた一枚の地図が収められていた。キシコールの森を描いたこの地図には、見慣れない文字でいろいろと書き込まれている。おそらく侵攻の計画や、闇の兵たちの配置などを記したものだろう。
ペリックが地図を調べている間、Manoonは治癒の魔法を唱え続けていた。青白い光がペリックを包み、肉体に刻まれた傷を癒していく。
『あんまり心配させないで下さい。無防備に近づきすぎです。』
呪文の詠唱を終えたManoonは少しあきれたような顔で、話しかけた。実は、つい最近行ったサイクロプス退治の任務でも、同じことを言ったばかりだ。
『ごめん・・・。』
後輩レンジャーからのもっともな忠告を受けたハーフリングは、バツの悪そうに答えた。

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【ゼン爺】
妖精の大陸からやってきたノームの魔法使い。贈り物については冒険日誌vol.7、vol.12を参照。 |
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■あとがき
久しぶりにクエストをやりました!モンスターから取れる地図を、キシコールの森のレンジャーに渡すだけの単純なものなんですが、ここ最近ダンジョン篭りが続いていたので、とても楽しかったです。
で、お目当てのモンスターは西カラナに現れる「グール・メッセンジャー」というグールで、ゾーンの北東のほうから西に向かって、かなりの速度で移動していきます。出現頻度はものすごくレアというわけではなく、この日のプレイでは3度発見しました。正確に断言できませんが、だいたいEQ内時間で1日1回POPするといった感じだと思います。
このときペリック30、Manoonさん28ぐらいでしたが、まともに接近戦をやると勝てませんでした。実際一度全滅してたりして・・・。グール・メッセンジャーはRootを唱えてくるものの、攻撃魔法は使ってこないようなので、Root⇒攻撃魔法でダメージ⇒マナが少なくなったら接近戦という感じでやれば、割と余裕を持って勝利することができました。
Manoonさんとペリックは、実はこの日が初対面でした。サイクロプス相手に弓のスキル上げをしていると、Manoonさんも同じように弓のスキル上げをしていて、お互いレンジャー同士、意気投合してこのクエストにチャレンジと相成った次第です。
たまたま通りかかって手伝ってくれたSkyraiderちゃんと、2人分の地図が取れるまで付き合ってくれたManoonさんに感謝です!

■褒美としてもらえるモリンの短剣
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