(※今回の冒険記はネタばれが多分に含まれるのでご注意を)
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■Edvag Goodgold
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Maraketplaceの酒場"The Rusty Nail"で、Houseでの仕事に興味があるという、Yellow、HeaveMetalの2人を加えたLlewたち一行は、House of Kundarkを訪れていた。顔見知りの同業者から聞いた話では、Houseでの仕事は、やっかいなものが多いが、それに見合うだけの実入りがあると言う。
Marketplaceから、高く堅牢な門をくぐると、そこはもうHouse of Kundarkの自治領である。道には石が敷き詰められ、石造りの建造物が立ち並ぶ。Houseの敷地というよりは、まるで工業都市のようである。

巨大な建築物が並ぶHouse of Kundark
やがて、 Ever Full Flagon亭と書かれた看板を見つけたZylmethが、誇らしげな顔で店を指差した。
「あそこですよ、あそこ!」
言い終わらないうちに、Zylmethは店に向かって、駆け出していた。
Ever Full Flagon亭はそれほど変わった酒場ではなかったが、集まる客層はいくぶん違っているようだ。奥のテーブル席に腰掛けたドワーフなどは、いかにも高価そうな衣服で着飾っている。しかしながら、その装いとは不釣合いに、当のドワーフはかなり酔っ払っているようである。Pericはその光景が珍しく、ぼんやりとそちらを眺めていた。その視線に気づいたのか、ドワーフは頭を上げると、機嫌悪そうにPericを睨んだ。
「なんか用かね、僧侶殿」
聖職者が身に着けるシンボルを目ざとく見つけたドワーフは、低く太い声で話しかけた。
「す、すみません。別にお邪魔するつもりはなかったんです」
突然のことに、少し慌てながらPericは答えた。その様子を見たドワーフは、首を横に振りながら言葉を続けた。
「あぁ、いやいや、気にせんでくれ。ワシの虫の居所が悪いのは、あんたのせいじゃない。実は、ワシの持っておる倉庫のひとつで、ちと悪い知らせが届いたところでね」
先ほどまでは、ひどく酔っ払っているように見えたドワーフだが、今ではかなり深刻な表情をしている。急に気の毒に思えてきたPericは、理由を尋ねた。
「一体何があったのですか?」
「ワシが仕事でKhorvaireに行っておる間に、倉庫のひとつに賊が押し入ったんじゃ。そいつらは、どうやったかは知らんが、ある物を破壊しよった。そのせいで、時を止める魔法で封じられた怪物たちが、何匹か逃げ出してしまったかもしれん」
時を止める魔法などという、予想もしなかった言葉にPericは、少なからず驚いた。
「それはまた、大変な話ですね。それにしても、貴方のその倉庫は、一体何を保管しているのですか?」
肩をすくめて、ドワーフは苦労話を続けた。
「ワシらは蓄えられるものなら、なんでも保管しておるよ。どんな物も倉庫に入れる前に、あらゆる予防策が施しておるので、通常ならこのような場合でも、問題にはならん。しかし、運が悪くというか、愚かにも今回壊された物には予防策がとられておらんかった。荷物の回収をするために、怪物どもを片付けねばならんのじゃが・・・。」
その話を横で聞いていたLlewが口を開いた。
「よかったら、我々がその倉庫を見てこようか?」
Llewはこの話はチャンスだと考えていた。身なりと話から察するに、このドワーフはそれなりの社会的地位があるようだ。House of Kundarkで活動するにあたって、ここで貸しを作っておく事は悪い話ではない。もし、さほど影響がなかったにせよ、今回の件をうまく収めれば、このHouseで噂になるはずである。
そのLlewの言葉を聴いたドワーフの表情は明るくなった。
「やってくれるか?そうしてくれると非常に助かる!」
その後、Edvag Goodgoldと名乗るそのドワーフと、細かいことをいくつか相談したLlewは、仲間たちにいきさつを説明した。特に反対する者もなく、出発は侵入者が残っている可能性を考慮し、本日の夜中に決定した。倉庫荒らしの後始末ぐらい、今までの冒険に比べれば単純な作業である。一行の誰もがそう考えていた。

Edvag Goodgold
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■誤算
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さてさて、ここからはプレイヤーの視点で書かせていただこう。
DDOの舞台であるEberronの世界には、国家から独立した組織として、Houseというものが存在している。代々世襲されていく貴族のようなもので、独自の商業的活動がその地盤を支えていると思われる。それぞれのHouseはDragonmarkと呼ばれる、特殊な力を秘めた印を保持していて、その力を利用することで、他の組織から干渉を受けず、独自の勢力を保っている。Dragonmarkは全部で12種類あり、13あるHouseがそれぞれひとつずつ受け継いでいるらしい。12と13で数が合わないのは、戦争によって分裂したHouseがあるからだとかなんとか。
おそらく詳細な設定があるんだろうけど、惜しむらくは、TRPGと同じ世界観なため、その資料が公式サイトやらで公開されることはないだろうってことだなぁ。TRPGはルール、設定資料、シナリオ、追加要素などのデータを出版物として販売することで利益を得ているため、Webなどで公開されないし、しちゃいけないんだよね。というわけではっきりした資料を持っていないため、ここで書いたことも、妄想補完されたかなり適当な話である。うむ。
閑話休題、この日のパーティーは、Ranger Level5/Cleric Level4/Rouge Level4/Wizard Level4/Wizard Level3、という5人構成。いままで多くのクエストを3人でこなしてきた我々にとっては、久々の大所帯である。
"House of Kundark"の"Ever Full Fragon"亭を訪れた一行は、Edbag Goodgoldというドワーフからの依頼を請け負った。それにしても、いかにも金持ってそうな名前である。もしかしたら、このドワーフもこのHouseの関係者なんだろうか?請け負った依頼は、冒頭にあった通り、単純そうである。レベル6のMediumクエストではあるものの、ちょっとした小遣い稼ぎ感覚の冒険者一行は、意気揚々と倉庫へ向かうのであった。
倉庫へ入った後は、例のごとく慎重に進む。いつもと違う点は、先頭で偵察をつとめるのが、RangerのLlewさんではなく、RogueのYellowさんだということだ。ここはぜひ本職さんの仕事ぶりを堪能したいところである。

久々の大所帯
まず、入り口からすぐの通路に、壁が上がる仕掛けを発見するが、ここで一行はミスを犯してしまう。すっかり油断していた我々は、全員が壁に近づいた状態で、仕掛けを動かしてしまったのだ。開いた先の部屋からは、スペル・キャスターと怪物の群れが大挙して押し寄せてきた。かくして、パーティー全体が敵の数も分からないうちに、包囲の憂き目にあってしまう。さらには、目くらましの範囲魔法がいたるところに散布され、パーティーが分断されてしまった。あやうし僕らのハーフリング隊!この目くらましの中では、私も誰がどこにいるのかが把握できない。集中攻撃を浴びないよう、常に動きながらなので、マップを確認する余裕もないのだ。後退して立て直したいところだが、みるみる減っていくメンバーのHPを回復させるために、見えない戦場の中で駆け回らざるを得なかった。
それでもなんとか修羅場を乗り切り、死者を出さずに済んだ。ただ、代償として大きくSPを失ってしまったが。しかし!ここまで苦労したのだから、何かいいものがあるに違いない。そう、部屋中央に設置されたその宝箱の中に!今回本職のRogueさんがいるので、鍵がかかっていても安心だ。あんし・・・あん、あれ?
どうやらOpen Lockのスキルでは開かないらしい・・・。
ということは、設定されているなんらかの条件を満たさなければ、お宝ゲットはかなわないのである。ここで職人Yellowさんが、この部屋の3方の壁にそれぞれ隠し部屋を発見。おそらく、そのあたりに宝箱を開ける条件がありそうだ。そう、ここまで来たなら、開けてしまわねば。お宝もらわねば!
鼻息荒く仕掛け扉を開いた一行を、再び激しい戦闘が襲う。
いくつかの戦闘は乗り切ったものの、結局SP切れを起こした我々は、最後の隠し部屋から押し寄せてきた怪物の群れに蹂躙されることになった。さながら「見つけた隠し扉は開けてしまわねば気がすまない、冒険者の性」を逆手にとった「好奇心猫を殺す」的な罠のようだ。それ以前に、依頼者の倉庫から、お宝くすねようという根性がダメだったか!?

隠し部屋で遭遇したCR7の敵、Bram Brimstone
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■Agent Westbrooke
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もちろん、このままでは引き下がれない冒険者たちは、再チャレンジ。すでにクエスト・インスタンスは消滅してしまったので、最初からのやりなおしである。
今回は宝箱のある部屋の3方にある隠し部屋を、無視することにした。この先、どれだけ戦闘があるかわからないため、序盤での消耗をなるべく避けようという作戦である。宝箱の部屋にいる敵との戦闘はおこなったものの、うまく遠距離戦とPullで各個撃破に持ち込み、ほとんど損害はなかった。
その後、黙々と倉庫の箱を壊し続ける変なおっちゃんを発見し、制裁を加えておいた。

嬉々として倉庫内の荷物を壊していたなぞのおっちゃんGwydion Dogbane、一応CRは7
やがて、最後の部屋らしき広間に辿り着いたが、なにやらやばい雰囲気が漂っている。壁には青い光に包まれたゴーレム、中央には同じく青い光に包まれた巨大なカマドウマが鎮座している。もしやこれが件の「時を止める魔法で封じられている怪物」なのだろうか?一同に緊張が走る。巨大な怪物に気をとられて最初は気づかなかったが、広間をよく見ると、強盗団のような連中が徘徊している。その中にはボスらしき"Agent Westbrooke"というHumanが混ざっていた。

って、Agent WestbrookeのCR11(※)じゃん!?
これは尋常じゃない数字である。というか、初めて見る数値だよ!ついこの間、とあるクエストでCR8のボスと戦い、殴りで一撃死させられたばかりである。ますます緊張感が高まってくる。そんな中、Llewさんは着実に敵をPullし、各個に撃破していく。

とにかく巨大なカマドウマ
遂に問題のAgent Westbrookeの番になった。しかし、このまま無策に突撃しては、青い光に包まれた巨大な怪物が動きださないとも限らない。盗賊らしき連中も次々と現れては徘徊しているようなので、うまくこちらにおびき寄せて戦うことになった。Llewさんにありったけの補助魔法をかけ、戦闘開始!

理想的な形でボス戦開始!
見事、ボスはこちらの術中にはまり、1vs5の状況に持ち込むことに成功した。
外見から判断するに戦士っぽいボスなので、一撃当たったら即死の可能性が高い。Llewさんはうまく攻撃をひきつけ、盾で完全防御の姿勢をとっているようだ。その間、私とYellowさんで後ろから攻撃し、WizardであるZylmethさんとHeavyMetalさんは、次々と攻撃魔法を叩き込む。画面上の20面ダイスを見る限り、Pericの攻撃は19と20の目でしか命中していない。やはり、こういうときは、Wizardの攻撃魔法が頼りである。
戦闘開始後、1分ほど経ったであろうか。結局、ほぼ無傷でボスは打ち倒された。一見危なげなく倒したようではあるが、Llewさんがまともに一撃食らっていたら、そのまま総崩れになっていたのかもしれない。

勝利!おまけにレベルアップ!
ボスを倒し、部屋の中を徘徊する盗賊たちも片付けた一行は広間の奥へと進み、宝箱を発見する。しかし、これを開いたら、あの巨大な怪物たちが動き始めるかもしれない。ここはひとつ慎重に・・・。って、もう開けてるー!?
かくして、倉庫の掃除を終えた一行。個人的には怪物が動き出すところをちょっと見てみたかったと思いながら、ちゃっかり宝箱の中身をいただき、倉庫跡を去るのであった。
※CR・・・Challenge Rating。敵の脅威度をあらわす。「平均レベルがそのCRと等しい4人のパーティ」と互角に戦う能力がある。